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公開日 2024.07.31 更新日 2024.12.18

【バイク】洗車の基本的な手順と洗車時に気をつけたい7つのポイント

「バイクの洗車ってどうやって行えばよいの?」「必要な道具と手順を教えて欲しい」などと考えていませんか。
愛車のお手入れ方法がわからず困っている方もいるでしょう。
バイクの洗車は、適切な道具を用いて正しい手順で行うことが大切です。
これらを誤ると、洗車でバイクを傷つけたり錆びさせたりする恐れがあります。

 

ここでは、洗車道具と洗車手順を紹介するとともに洗車時に気をつけたいポイントを解説しています。愛車のお手入れでお困りの方は参考にしてください。

バイクを洗車する際の手順

洗車の基本的な手順は次のとおりです。

【手順】

  • 物品を準備する
  • 水の侵入を防ぐ
  • 水洗いを行う
  • 洗剤で車体を洗う
  • 水気が残らないよう拭き上げる

各手順について詳しく解説します。

手順①物品を準備する

具体的な作業を始める前に、洗車に必要な道具を用意します。
以下で紹介する道具は、バイク用品店やネット通販などで購入できます。
洗車に必要な道具は次のとおりです。

【洗車道具】

  • スポンジ
  • ブラシ
  • シャンプー
  • バケツ
  • シャワーヘッド
  • マイクロファイバークロス
  • ワックス、コーティング剤
  • パーツクリーナー
  • 養生テープ
  • 軍手

スポンジは、原則としてエンジン、足回り用とボディ用の2つを用意します。
いずれも洗車向けに販売されているものを使用することが大切です。

 

ブラシは、足回りなど金属パーツを洗うときに使用します。
大きさが異なる複数のブラシを用意しておくと、細かな場所の汚れを落としやすくなります

 

シャンプーもバイク用のものがおすすめです。
バイク特有の汚れを落としやすい、泡切れがよいなどの強みがあります。

 

バケツは、シャンプー液を作るため必要です。
シャンプー液は、シャンプーを水で薄めて泡立てたものといえるでしょう。
シャワーヘッドもできれば用意しておきたい道具です。
あると作業効率が高まります。

 

マイクロファイバークロスは車体の拭き上げで使用します。
一般的なタオルや雑巾はおすすめできません。
車体に細かな傷をつけてしまう恐れがあります。

 

ワックス、コーティング剤、パーツクリーナーは、できれば用意しておきたい物品です。パーツクリーナーは、油汚れを落としたいときなどに使用します。

 

手順②水の侵入を防ぐ

洗車道具を用意できたら、平らな場所でスタンドを使ってバイクを立てます。
次に、キーシリンダー、マフラー、電装品などに養生テープを貼って水の侵入を防ぎます

 

ただし、走行直後の作業はおすすめできません。
熱で養生テープが溶けてしまことがあります。
熱を冷ましてから行いましょう。
また、ガムテープなど、粘着力の強いテープを使用すると跡がつく恐れがあります。
剥がしやすいテープを使用することもポイントです。

 

手順③水洗いを行う

水が浸入しそうな場所に養生テープを貼ったら、バイクに水をかけて泥や砂などの大きな汚れを落とします。
この作業を怠ると、スポンジで洗うときに付着している砂などでバイクをひっかいて傷つけてしまうため注意が必要です。

 

水洗いは、原則として上から下へ向かって行います。(上から下へ水をかけます)
雨天の走行を考慮して、バイクは前からの水、上からの水に強い構造をしているためです。一方で、下からの水、横からの水にはあまり強くありません。
上から水をかけるイメージで、水洗いをするとよいでしょう。

 

ちなみに、高圧洗浄機の使用も積極的にはおすすめできません。
水圧が高すぎるため、パーツに水が侵入したり、シールや塗装が剥がれたりすることがあるためです。
シャワーヘッドを使って優しく丁寧に水をかけましょう。

 

手順④洗剤で車体を洗う

次に、適量のシャンプーをいれたバケツに、シャワーで水を勢いよく注いでシャンプー液を作ります。(希釈タイプのシャンプーの場合)
ここにスポンジをつけてよく揉みます。

 

ポイントは、シャンプー液をしっかりと泡立てることです。
十分に泡立ったら、泡をスポンジにとってバイクを洗います。

 

洗う順番も上から下が基本です。(エンジン・ホイールは原則として最後に洗います)
この順番で洗えば、泡が垂れても、洗い直す必要はありません。

 

洗車のコツは、泡で包み込むように優しく洗うことです。
力を込めて、ゴシゴシと擦らないようにしましょう。
強い力で洗うと、ボディを傷つけてしまうことがあります。
落としきれない汚れは、力ではなくパーツクリーナーなどを使って落とします。

 

手順⑤水気が残らないよう拭き上げる

シャンプーで汚れを落としたら、シャワーヘッドを使ってバイクをすすぎます。
すすぎのポイントは、上から下へ水をかけることとすすぎ残しがないように注意することです。
すすぎ残しはシミや錆の原因になりえます。
細かな隙間などに注意して、たっぷりと水をかけることが大切です。

 

しっかりとすすいだら、マイクロファイバークロスで水分が残らないように拭き上げます。拭き残しがあると、シミができたりバイクが錆びたりする恐れがあるためです。

 

手順⑥ワックスで車体を磨く

仕上げに、ワックスやコーティング剤を塗布して車体を磨きます。
これらを塗布すると、車体に艶がでるうえ汚れもつきにくくなります。
具体的な効果や使い方、使いやすさは製品で異なるため、詳細を理解してから選ぶことが大切です。
参考に、ワックスの種類と特徴を紹介します。

 

種類 メリット デメリット
固形ワックス 艶をだしやすい 作業に手間がかかる
液体ワックス 作業をしやすい 持続期間が短い
半練りワックス まずまずの艶をだせて、作業もそれなりにしやすい

 

バイクを洗車する際の注意点

バイクを洗車する際は、次の点に注意が必要です。

注意①パーツごとに道具を使い分ける

ボディとエンジン、足回りでバイクの汚れは異なります。
エンジン、足回りは、油汚れや泥汚れが中心といえるでしょう。
これらを洗ったスポンジでボディを洗うと、汚してしまったり傷つけてしまったりする恐れがあります。

したがって、ボディとエンジン、足回りで洗車道具を使いわけることが大切です。
ボディ用のスポンジ、エンジン、足回り用のスポンジを用意しましょう
また、大きさの異なる複数のブラシを揃えると、エンジン、足回りの汚れを落としやすくなります。

 

注意②手が傷つかないように保護する

洗車中に手を傷つけてしまうことがあります。
たとえば、エンジンや足回りの尖った部分で手をひっかくなどが考えられます。
バイクの洗車は、できれば軍手をはめて行いましょう。
軍手をはめておくと、このようなケガを防げます
また、細かな部分の汚れを、軍手をはめた手で掻きだすなどの使い方も可能です。安全性だけでなく、作業性も高められます。

注意③泡が乾く前に洗い流す

水や泡が乾く前に洗い流すことも大切です。
これらが乾くとシミになってしまう恐れがあります。
暑い季節は乾きやすいため注意が必要です。

 

炎天下で洗車を行う場合は、パーツごとに洗車とすすぎを行うとよいでしょう。
ポイントは、下のパーツから順番に行うことです。
原則に従い上から下へ洗うと、下のパーツを洗う頃に上のパーツが乾いてしまいます。
都度、上から下へ水をかけ直さなければなりません。
下から上へパーツごとに洗うと、上のパーツを乾いた状態に保てます。

 

環境にあわせて洗い方を工夫することもポイントです。

 

注意④バイク洗車用のシャンプーを使用する

バイクの洗車では、原則として中性洗剤を使用します。
台所用洗剤も中性洗剤ですが、バイクの洗車にはおすすめできません。

 

台所とバイクの汚れは異なるためです。

 

同じ中性洗剤でも、バイクの汚れを効率よく落とせないことがあります。
また、バイク用シャンプーと台所用洗剤では、泡切れのよさも異なります。
同じ感覚で使用すると、細かな部分に泡が残ってシミや錆につながることも考えられます。

 

バイクの洗車には、バイク用シャンプーを使用しましょう

 

注意⑤拭き上げに雑巾を使用しない

拭き上げに雑巾やタオルを使用すると、ボディを傷つけてしまうことがあります。
これらの繊維は、荒く硬いためです。

 

また、拭きスジ(水の跡)もできやすくなります。
雑巾やタオルは、バイクの洗車に向いていません。

 

拭き上げには、マイクロファイバークロスがおすすめです。
ボディを傷つけにくいうえ、吸水力にも優れます。マイクロファイバークロスは、バイク用品店のほか、100円均一ショップなどでも購入できます。

 

注意⑥洗車頻度は月一回を目安にする

一般的に、洗車頻度の目安は月に1回程度と考えられています。
ワックスの効果が1カ月程度で切れてしまうためです。(持続期間は製品、種類で異なります)
小まめに洗いたいと思うかもしれませんが、洗車にも車体が傷つく、錆びるなどのリスクがあります。
したがって、小まめに洗うほどよいといえるわけではありません。

 

ただし、雨天の走行で泥が付着したなど、汚れがひどい場合はできるだけ早くバイクを洗います。
放っておくと、汚れを落としにくくなることがあるためです。
1カ月に1回を目安に、バイクの状態にあわせて洗車をするとよいでしょう。

 

関連記事:バイクの洗車頻度の目安とバイクが洗車を必要とする4つの理由

 

注意⑦車体が傷つかない素材を使用する

洗車道具の素材にも注意が必要です。

 

たとえば、メラミン樹脂(メラミンスポンジ)は、バイクの洗車に向いていません。
塗装の表面を削ってしまう恐れがあるためです。
どの素材を選べばよいかわからない方には、バイク用の洗車道具をおすすめします。

 

関連記事:バイクはどこで洗える?洗車に利用できる場所5選とそれぞれの特徴

バイクの洗車は水なしでも可能?

水道がない場合や汚れが軽い場合は、水を使用しない水なし洗車を行えます。
基本的な手順は次のとおりです。

【手順】

  1. バイクを優しくはたいて砂やホコリを落とす
  2. 専用のシャンプーをバイクへ吹きかける
  3. マイクロファイバークロスで優しく拭き上げる
  4. ワックスやコーティング剤で仕上げを行う

水なし洗車の主なメリット、デメリットとして以下の点があげられます。

 

メリット デメリット
  • 短時間で洗車を終えられる
  • 水を使わないためバイクが錆びにくい
  • 水を使わないためバイクが傷つきやすい
  • 細部の汚れや特定の汚れを落としにくい

汚れをしっかり落としたい場合は、通常の洗車が適しています

 

洗車は準備を整えてから正しく行いましょう

ここでは、バイクの洗車について解説しました。
簡単に行えると思われがちですが、バイクの洗車は非常にデリケートな作業です。
道具や手順を誤ると、バイクが錆びたり傷ついたりすることがあります。
この記事を参考に、洗車道具を揃えてから正しい手順で行うことが大切です。

 

あるいは、洗車、コーティングのプロに任せることもできます。
プロに任せるメリットは、細部の汚れまでしっかり落とせることです。
愛車をピカピカにしたい方は、バイク専用洗車サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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