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公開日 2024.07.31 更新日 2024.12.18

バイクコーティング後の洗車の必要性と洗車で気をつけたいポイント

「バイクコーティングを行うと洗車は不要になるの?」「バイクコーティング後の洗車で気をつけるべきポイントを教えて欲しい」などと考えていませんか。
愛車をよい状態に保つため悩んでいる方は多いでしょう。

 

最初に結論を示すと、バイクコーティング後も洗車は必要です。
定期的な洗車を怠ると、皮膜を劣化させてしまう恐れがあります。

 

ここでは、洗車の必要性を解説するとともにコーティング後の洗車で気をつけたいポイントを紹介しています。
バイクのメンテナンスでお困りの方は参考にしてください。

 

バイクコーティング後に洗車が必要な理由

一般的に、コーティングを行うとバイクのメンテナンスが楽になるといわれています
このことを受けて、洗車が不要になると考える方は少なくありません。

 

確かに、コーティングを行うと汚れを落としやすくなります。
たとえば、ガラスコーティングを行えば、砂や泥などの汚れは、水で洗い流せることが多いでしょう。

 

しかし、定期的な洗車が不要になるわけではありません。水洗いでは落としにくい汚れがあるからです。

 

長期にわたり汚れが付着した状態が続くと、汚れの性質によっては、コーティングが劣化してしまいます。
被膜の寿命が短くなるため注意が必要です。

 

以上の説明を聞いて「洗車が必要なのであればコーティングをする意味がない」と感じた方がいるはずです。
気持ちは理解できますが、そうとは言い切れない面もあります。
コーティングには、さまざまなメリットがあるためです。

 

たとえば、バイクの表面に被膜が形成されるため、汚れが付着しにくくなるうえ、付着した汚れも落としやすくなります。(具体的な機能はコーティングの種類で異なります)
メンテナンスが楽になるといわれているのはこのためです。

 

このほかにも、塗装を保護できるなどのメリットがあります。
定期的な洗車を心がけて、コーティングと愛車をよい状態に保つことが大切です。

 

バイクコーティング後に洗車を行う方法

バイクコーティング後の洗車はどのように行えばよいのでしょうか。
洗車できる場所を紹介します。

場所①コイン洗車場を利用する

コイン洗車場は、安価な料金で洗車設備や洗車スペースをレンタルできるサービスです。
自動車用と思われがちですが、基本的にはバイクも利用できます。

 

コイン洗車場の魅力は、洗車に必要な道具をレンタル、あるいは購入できることです。
具体的なサービスは施設で異なりますが、手ぶらで洗車を行えることもあります。

 

ただし、バイクはコイン洗車場に設置されている門型洗車機を使用できません。
洗車中にバイクが転倒したり、バイクのパーツに水が侵入したりする恐れがあるためです。

 

バイクの洗車は、原則として手洗いで行います。
また、高圧洗浄機の使用もおすすめできません。
砂や泥を洗い流せるため便利ですが、塗装の剥がれや水の侵入につながることがあります。高圧洗浄機を使わなくても、コーティングを行っていれば、軽微な汚れは水洗いで落とせます。

 

基本的な洗車の手順は次のとおりです。

【手順】

  1. キーシリンダーなどに養生テープを貼って水の侵入を防ぐ
  2. 上から下へ向かって水をかけてバイクに付着した砂や泥などの汚れを落とす
  3. バケツにシャンプーと水を注いで泡立てる
  4. スポンジを3のバケツにつけて泡をとる
  5. 4のスポンジでバイクを撫でるように優しく洗う
  6. 別のスポンジでエンジン、足回りを洗う
  7. すすぎ残しがないように上から下へ向かって水をかける
  8. マイクロファイバークロスなどで水分をしっかり拭き取る

場所②専門業者に依頼する

コーティング後の洗車は、専門業者に依頼することもできます。
専門業者の強みは、手間をかけずにバイクをきれいな状態にできることです。
専用の設備と高度な技術を活用するため、セルフ洗車よりも原則としてきれいな状態になります。
洗い残し、すすぎ残し、細かなキズなど、洗車で生じやすいトラブルに注意してくれる点もポイントです

 

ただし、セルフ洗車よりもコストがかかります。
また、スケジュール調整などの手間がかかる点にも注意が必要です。
コイン洗車場や自宅での洗車よりも、利用のハードルは高いといえるでしょう。
とはいえ、愛車を専用の設備、高度な技術で丁寧に洗ってくれる点は魅力です。

 

洗車の質を重視したい方におすすめのサービスと考えられます。
専門業者による洗車は、コーティングを施工した店舗でも受けられることがあります。

 

場所③自宅で洗車する

一定のスペースを確保できれば、自宅でもバイクを洗車できます。
自宅で行うメリットは、好きなタイミングで洗車できることといえるでしょう。

 

たとえば、思い立ったそのときに、行動に移すこともできます。
スペースのレンタル代や洗車代がかからない点も魅力です。

 

ただし、デメリットがないわけではありません。
自宅には専門の設備がないため、自分で必要な道具を買いそろえる必要があります。
主な洗車道具として以下のものがあげられます。

【洗車道具】

  • スポンジ
  • ブラシ
  • シャンプー
  • バケツ
  • シャワーヘッド
  • マイクロファイバークロス
  • 養生テープ

また、近隣住民や通行人への配慮も必要です。
環境によっては、自宅であっても自由に洗車を行えないことがあります。

 

洗車の流れは、コイン洗車場で紹介した手順と基本的に同じです。

 

バイクコーティング後に洗車を行う際の注意点

バイクコーティング後の洗車では、いくつかの点に注意が必要です。
ここからは、洗車時に気をつけたいポイントを解説します。

 

ポイント①バイク用シャンプーを使用する

バイクコーティングを行うと、水洗いでも汚れを落としやすくなります。
しかし、洗車ではバイク用シャンプーの使用をおすすめします。
主な理由は以下の2点です。

【バイク用シャンプーを必要とする理由】

  • 水洗いだけでは落としにくい汚れがある
  • コーティングの被膜が傷つきにくくなる

汚れを落としやすくなるといっても、すべての汚れを水洗いだけで落とせるわけではありません。

 

たとえば、油汚れなどを水洗いだけで落とすことは難しいでしょう。
さまざまな汚れを確実に落とすためバイク用シャンプーが必要です。

 

また、バイク用シャンプーを使用すると、泡がクッションのような役割を果たすため、被膜や塗装面が傷つきにくくなります
この面からも必要性が高いと考えられます。

 

ただし、バイク用シャンプーのすすぎ残しには注意が必要です。
すすぎ残しはシミの原因になりえます。
細部までしっかりと水で洗い流すことが大切です。

 

ポイント②空拭きを行わない

バイクコーティングを行う方は、愛車をきれいな状態に保ちたいと考えているはずです。
付着した汚れを見つけると、タオルや雑巾、あるいは指で拭きとりたくなることがあるでしょう。
一見すると正しい行動のように思えますが、バイクの乾拭きはおすすめできません。

 

汚れの性質によっては、擦りキズになってしまうためです。

 

たとえば、バイクの表面に砂が付着していたとします。
砂が石英だった場合、そのモース硬度(鉱物の硬度を表す指標)は7です。
一般的に、強固な被膜を形成するといわれているガラスコーティングのモース硬度は3~5程度と考えられています。
したがって、砂がついた状態で乾拭きをすると、バイクが傷ついてしまいます。
軽い汚れを見つけたときは、乾拭きではなく水で洗い流しましょう。

 

ポイント③定期的に洗車を行う

バイクコーティング後も、定期的な洗車が欠かせません。
頻度の目安は、1カ月に1回程度です。
汚れがそれほど目立たない場合も、この頻度で洗車することをおすすめします。
目には見えない汚れが蓄積しているケースがあるためです。
この状態で放置すると、汚れを落としにくくなったり、被膜が劣化したりする恐れがあります。

 

汚れが気になる場合は、そのときに水洗いで落としても構いません。
コーティングを行っていれば、水洗いだけでも軽微な汚れは落とせます。
バイクの汚れ具合に応じて、適切に対処することが大切です。

 

ポイント④虫の死骸や花粉は見つけ次第洗い流す

バイクに付着する汚れの中には気をつけたいものがあります。

 

一例としてあげられるのが虫の死骸です。
虫の死骸を放置すると、コーティングの被膜を劣化させて、シミになる恐れがあります
残念ながら、シミを簡単に落とすことはできません。
コーティングの再施工や塗装の研磨が必要になることもあります。
虫の死骸以外では、鳥の糞、花粉、黄砂などにも注意が必要です。

 

実際にダメージが生じると対処は難しくなります。
これらの汚れを発見した場合は、できるだけ早く洗い流しましょう。

 

ポイント⑤乾燥する前に水滴を素早くふき取る

洗車後の自然乾燥は原則としてNGです。
乾燥する前に水滴を拭き取ることが大切です。

 

水道水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれています。
バイクに付着した水滴が蒸発すると、これらの成分が表面に残ってシミ(イオンデポジット)になることがあります
特に、ガラスコーティング後は注意が必要です。
コーティング、水道水に含まれる成分とも無機物であるため、シミがこびりつきやすくなります。

 

イオンデポジットも簡単には落とせません。
除去に専門業者のメンテナンスを必要とすることがあります。
トラブルを防ぐため、洗車後の水滴はできるだけ早く拭き取りましょう。

 

ポイント⑥炎天下で洗車をしない

炎天下の洗車にも注意が必要です。
バイクが熱くなって、水道水やシャンプーが乾きやすくなります。
イオンデポジットのリスクが高まるため、積極的にはおすすめできません。

 

熱い季節は、早朝や夕方に洗車を行いましょう
時間の調整が難しい場合は、部位ごとに洗車を行うとよいかもしれません。
具体的には、部位ごとに洗車、すすぎ、拭き上げを行うイメージです。
この方法であれば、乾く前にシャンプーを流したり、水滴を拭きとったりできます。

 

ポイント⑦洗車後はガレージや屋内に駐車する

洗車後のバイクは、ガレージや車庫にできれば駐車しましょう。
屋外で駐車すると、紫外線や風雨、汚れにさらされるためです。
これらの影響で、コーティングが劣化することがあります。
自宅にガレージや車庫がない場合は、レンタルガレージや簡易ガレージの利用を検討するとよいでしょう。
ただし、コストを始めとするデメリットには注意が必要です。

 

関連記事:マンションでバイクを洗車するときに注意したい点とおすすめ洗車道具

 

バイクコーティング後も洗車は欠かせません

ここでは、バイクコーティング後の洗車について解説しました。
コーティングを行っても、洗車が不要になるわけではありません。
水洗いだけでは落としにくい汚れがあり、汚れの影響でコーティングの被膜が劣化することがあるためです。

 

洗車は、自宅のほかコイン洗車場でも行えます。
品質にこだわりたい方は、専門業者に依頼するとよいでしょう。

 

バイク洗車おすすめガイドでは、バイクをより美しく保つために役立つ「プロの洗車サービス」をご紹介しています
この記事を参考に、コーティングと愛車をよい状態に保ってみてはいかがでしょうか。

 

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