水だけのバイク洗車の方法と気をつけるべきポイントについて
バイクに乗っている方に向けて、水だけのバイク洗車について解説する記事です。
水だけでバイクを洗車すると、金属部分が錆びたり、電装系がダメになってしまったりすることがあります。
そのため水を使った洗車では、どの部分を濡らしてはいけないのかと悩む方も少なくありません。
そこで今回の記事では、水だけでバイクを洗車する正しい方法と、洗車の際の注意点について解説します。
参考にしていただければ、水だけでのバイク洗車をより正しく行えるようになるはずです。
水だけのバイク洗車で綺麗になる?
水だけでのバイク洗車は、汚れが付着した直後であれば綺麗になります。
たとえば雨の中を走ったり、泥汚れが付着したりした場合は、帰ってからすぐに洗車をすれば水だけでも大丈夫です。
水を使って洗車をすれば、汚れだけでなく見えない砂や埃も洗い流せるのでバイクを美しく維持するのに役立ちます。
しかし頑固な汚れを落としたいなら、やはり洗浄剤を使ったほうが効率的です。
洗浄剤の中には特殊な汚れに対応するものもあり、しばらく洗車していないバイクであれば洗浄剤を使ったほうが良いでしょう。
したがって水だけのバイク洗車を行うなら、「気になる汚れがついた直後」に行うことが基本です。
関連記事:バイクはどこで洗える?洗車に利用できる場所5選とそれぞれの特徴
水だけのバイク洗車の方法
それでは水だけでのバイク洗車はどのように行えばよいのでしょうか?
水だけの洗車をする際には、正しい方法を知っておかなければ錆びが出たり傷がついたりすることもあります。
そこで基本となる3つのステップについて解説します。
STEP1:防水処理を行う
まずはバイク本体に防水処理を施してください。
マフラーなどの穴があいている部分には、水分が入らないようにマスキングをすると安心です。
洗車中に内部に水が入ってしまうと、電装系がうまく働かなくなってしまうことがあります。
また金属がむき出しになっている非塗装パーツは、水分の拭き残しによって錆びてしまうこともあるでしょう。
ただしバイクは雨の日でも乗れるものなので、過剰な防水処理は必要ありません。
必要だと思われるところに施しましょう。
STEP2:水をかけて汚れを落とす
防水処理を施したら、バイク本体に水をかけて汚れを落とします。
「上から」「前から」を意識しながら、バイク全体に水をかけていきましょう。
ただし、エンジンやマフラーが冷えていない間に水をかけると、シミになる恐れがあります。
必ずバイク全体が冷えているときに水をかけるようにしてください。
水をかけて砂や泥をあらかた落としたら、柔らかなスポンジや布で優しくこするとさらに綺麗になります。
砂などがついている状態でこすると、ボディに傷がつく原因となるため必ず全体的に水をかけてからにしてください。
頑固な汚れが付いている箇所などは、スポンジなどで優しくこすると汚れが落ちやすくなります。
STEP3:水気を拭き取り車体を乾燥させる
バイク全体を洗ったら、水気を完全に拭き取って車体を乾燥させましょう。
水分が残っていると、塗装がされていないパーツ部分に錆びが出やすくなります。
柔らかな布で水分が残らないように、きれいに水分を拭き取ってください。
その後は車体を乾燥させればさらに錆びが出にくくなります。
乾燥させるには、バイクを走らせるのが一番の方法です。
それほど長い時間ではなくても構いませんので、ボディが乾燥する程度の風を浴びせると錆びにくくなります。
洗車の後はしばらくでもバイクを走らせると、美しい状態で維持しやすくなるでしょう。
関連記事:洗車でバイクは錆びる?錆びを防ぐための正しい洗い方とポイント
水だけでバイクを洗車する際の注意点
水だけでバイクを洗車する際には、注意するべきポイントがあります。
次の4つのポイントに注意すれば、愛車をより美しく保てるようになるはずです。
注意点①:汚れた布を使用しない
まずは拭き上げる際に、汚れた布を使用しないことです。
汚れている布には砂や埃などが付着している可能性が高く、バイク本体に傷をつけてしまうことがあります。
洗車後の水分を拭き取るときや、ワックスをかけるときなどは、汚れておらず綺麗で柔らかい布を使用することが基本です。
洗車に使用する布は、必ず汚れていないことをあらかじめ確認してください。
洗濯したばかりの柔らかなウエスを使えば安全でしょう。
注意点②:車体の上から下へ洗う・拭く
洗車をする際には、車体の上から下へと洗い、上から下へと拭くことに注意してください。
バイクは下からかけられる水に弱い傾向があります。
また下部を拭った後で上部を拭くと、布に砂が付いてしまって傷がつくことも。
水は上から垂れてくるので、上から下に向けて拭き上げたほうが水分も残りにくくなります。
せっかく汚れていない布を使ったとしても、下から上で拭き上げてしまっては意味がありません。
バイクを水だけ洗車する際には、車体の「上から下へ」を必ず守るようにしてください。
上から下へ、を心がけるだけで、バイクの洗車後の仕上がりが変わってくるはずです。
注意点③:高圧洗浄機は使う場所に気をつける
バイクの洗車で高圧洗浄機を使う場合は、使う場所に気をつけましょう。
水の勢いが強い高圧洗浄機は、意図せぬところに水を侵入させてしまうことがあります。
たとえばマスキングしていない場合、マフラーの中に水分が入ってしまうこともあるでしょう。
たとえばマフラー周辺やシートの付近を高圧洗浄機で洗おうとすると、電装系に支障が生じることも少なくありません。
電装パーツに水が侵入すると、エンジンがかからなくなることもあります。
バイクは優しい水流で洗うことが基本です。
汚れは落としやすくなりますが、洗車に慣れないうちは、高圧洗浄機は使わないほうが安全ではないでしょうか。
注意点④:完全に水気がなくなるまでバイクカバーをかけない
水だけの洗車後にバイクを拭き上げたら、そのままバイクカバーをかけることは避けてください。
バイクカバーは錆びを防いだり、防汚効果があったりするものです。
しかしバイクの本体に水分が残ったままかけてしまうと、内部に水蒸気が充満して錆びが発生してしまうこともあります。
そのため洗車後は、バイクを走らせるなどの乾燥処置が必要です。
完全に乾燥させてからバイクカバーをかけるようにしましょう。
水なしのバイク洗車との違い
水なしのバイク洗車と水だけの洗車には、どのような違いがあるのでしょうか?
洗車方法によってどのような違いがでるのか知りたい方に向けて、それぞれの特徴と違いについてまとめてみました。
水なし洗車 | 水だけ洗車 | |
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
施工方法 | スプレーや泡を吹き付けてタオルで拭き取る | 水を使って汚れや砂、埃などを洗い流す |
必要な道具 | 洗浄剤、タオル | 水、バケツ、タオル |
水なし洗車では水が必要ないため、洗車の場所を問わず、気軽に行えることが最大のメリットでしょう。
また水の拭き取り忘れがなく、錆びが出にくいこともメリットと言えます。
しかし水を使った洗車では埃や砂を洗い流せるため、バイク本体への傷がつきにくいとのメリットがあります。
水なしの場合よりも汚れが落としやすく、頑固な汚れがついている場合は水ありのほうが効果的です。
ただし水で洗浄した後に水分が残っていると、錆びの原因になるかもしれません。
水だけのバイク洗車は準備が大変で、ともすると錆びが発生する原因にもなります。
しかし洗浄力は水なし洗車よりも高く、ボディに傷がつくリスクを抑えられることが利点です。
水だけのバイク洗車にはメリットもデメリットも
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、水だけのバイク洗車についてご理解いただけたと思います。
水だけのバイク洗車にはメリットもデメリットもあります。
手軽さを重視するのであれば水なし洗車のほうが良いでしょう。
しかし洗浄力の高さやバイクへの傷を気にする方なら、水を使った洗車のほうがおすすめです。
バイク洗車おすすめガイドでは、ワンランク上のバイク洗車をしてくれる「専用洗車サービス」をご紹介しています。
洗車にこだわりたい、楽に洗車を済ませたいと考えている方は、ぜひ参考にしてご自身にあったプロの洗車サービスを利用してみてください。