洗車でバイクは錆びる?錆びを防ぐための正しい洗い方とポイント
バイクに乗っている方に向けて、洗車でバイクが錆びるのかどうかについて解説します。
バイクには洗車が欠かせませんが、「洗車をすると錆びる」とお悩みの方も少なくありません。
また「部品を錆びさせないための洗車方法は?」と試行錯誤している方もいらっしゃるようです。
そこで今回の記事では、バイクを錆びさせないための洗車方法や錆び予防の方法について解説します。
参考にしていただければ、いつまでもバイクを美しい状態に保つための正しい洗車方法を学んでいただけるはずです。
バイクを洗車したら錆びる?
バイクを洗車した後、水分が残ると錆びることがあるかもしれませんが、洗車は決して錆びの原因にはなりません。
錆びが生じるのは洗車のせいではなく、水分が残っているためです。
むしろ正しく洗車をすれば、バイクの劣化を防いで錆びを予防できるメリットがあります。
砂や泥水を浴びると、錆びが出てしまうことがあるためです。
定期的にメンテナンスをすると、砂や泥などの汚れを取り除けます。
特に金属パーツは錆びやすいため、洗車を怠ると錆びが出やすくなる部分です。
つまり洗車を定期的に行うことには、むしろバイクが錆びるのを防いでくれる効果が期待できます。
バイクが錆びる原因
それでは洗車以外のことも含め。バイクが錆びる原因についてさらに詳しく見ていきましょう。
【錆びが生じる原因】
- 水分が付着したままになっている
- 周辺の湿度が高い
- 周辺の空気の塩分濃度が高い
- 錆びを放置して腐食が進んだ
- 錆取りなどのケアを怠った
バイクが錆びる原因はさまざまですが、根本的な原因は水分と塩分です。
水分と塩分には、どちらも金属を腐食させる働きがあります。
特に湿度の高い日本は、空気中に多くの水分が含まれており、バイクが錆びやすい環境と言えるでしょう。
また全体に水分を浴びせる洗車は、上手に行わなければバイクが錆びる原因ともなります。
そして錆びた部分を放置しておくとさらに腐食が進み、全体が錆びてしまうことも少なくありません。
錆びが出た初期段階で錆び取りを行えば腐食は防げます。
しかしそのまま放置してしまうと、さらに広がってしまうため、日頃のメンテナンスも重要です。
バイクの錆びを取る洗車方法
バイクの錆びは洗車によって取ることができます。
しかし錆びを取るための洗車にはあるコツがあることも事実です。
それでは洗車でバイクの錆びを取るにはどのようにすれば良いのか、5つのポイントについて見ていきましょう。
関連記事:バイクの「ワックス」と「コーティング」の違いとそれぞれの特徴
洗車方法①:マフラーなどをマスキングする
洗車をする前に、まずはマフラーなど、内部につながる穴がある部分をマスキングしてください。
穴から内部に水が入ってしまうと、電装系のトラブルにつながる可能性があるためです。
マフターとキーシリンダー、エアクリーナーボックスは注意するべきポイント。
シートの隙間がある場合もしっかりとマスキングをしておきましょう。
バイクは雨が降っているときでも乗れる乗りものです。
絶対に必要な処置ではありませんが、念のためにマスキングをしておけば安心できます。
洗車方法②:水をかけて下洗いする
マスキングをしたら、まずはバイク全体に水をかけて下洗いをしましょう。
水をかけるときは、「上から」「前から」を意識するようにしてください。
バイクは「下から」「後ろから」水がかかるのを嫌います。
優しいシャワーのような水で、上から、前から水をかけながら下洗いすることが大切です。
ただしエンジンを切ったばかりのバイクに水をかけると、熱くなっている部分にシミができる恐れがあります。
エンジンやマフラーが冷えたのを確認してから、水をかけるようにしてください。
関連記事:水だけのバイク洗車の方法と気をつけるべきポイントについて
洗車方法③:洗剤を付けて本洗いする
下洗いをしたら、洗剤を付けて本洗いを始めます。
上から順番にパーツを洗っていき、エンジンとホイールは最後に洗うようにしましょう。
バイク全体をたっぷりの泡で包むようにして、汚れを浮かせてください。
汚れが十分に浮いてきたら、洗車用のスポンジで優しくなでるように洗います。
十分な泡をつけてから洗うと、泡がクッションのようになってボディへの傷つきを防いでくれます。
スポンジに直接洗剤を付けて本洗いをすると、傷が付いてしまうことがあるため要注意です。
もし洗剤でも落ちない汚れがあるなら、水垢落としなどの専用クリーナーを使って汚れを落とすようにしてください。
専用クリーナーを使えば、力を入れなくても汚れが簡単に落とせるはずです。
本洗いにはコツが必要ですが、泡で包むようにして優しく洗うことが最大のポイントと言えます。
洗車方法④:すすいでからウエスや雑巾で拭きあげる
洗剤で洗ったら「上から」「前から」を意識しながらすすいで、ウエスや雑巾で拭き上げます。
泡が残っていると変色やシミが出てくることがあるため、しっかりと泡を落とすようにしましょう。
特にエンジンやカウルの隙間は泡が落としにくい場所です。
しっかりとたっぷりの水をかけて、完全に落とすようにしてください。
そしてきれいに洗い流したら、水分が残らないように丁寧に拭き上げてください。
最初に解説したように、水分が残っていると洗車でバイクが錆びる原因になります。
金属部分は特に注意が必要です。
水分が残らないように、丁寧に水分を拭いましょう。
洗車方法⑤:車体を乾燥させる
水分を拭き上げた後は、車体を乾燥させます。
一番おすすめの方法は、バイクを走らせることです。
走ることにより風で水分がなくなるので、最も効率的な方法です。
水分を拭うだけでなく、しっかりと乾燥させることがバイク洗車で錆びることを防ぐための重要なポイントとなります。
バイクの錆び防止策
バイクを洗車しても錆びるとは限りません。
しかしどうしても錆びが目立ってきてしまうと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような場合は、次の3つの方法で錆びを予防してみてください。
錆び防止策①:防錆剤やコーティング・ワックスを使用する
まずは防錆剤やコーティング剤、ワックスなどを使用して錆びを防ぐ方法です。
錆びを防ぐためには最も効果的な方法だと言えるでしょう。
防錆効果のある製品を使用するだけで、バイクの錆びをある程度防げるようになります。
洗車後にバイクが錆びるのを防ぐ効果があるスプレーをしてもよいですし、防錆剤が配合されている洗車シャンプーを使用するのも効果的です。
防錆剤を使用することで、コーティング、ワックスをまとわせると錆びが出にくくなります。
錆び防止策②:晴れた日はバイクカバーを外す
晴れた日にバイクカバーを外すのも錆び予防に効果的な方法です。
バイクカバーは錆び予防のためにしている方も多いでしょう。
しかし晴れている日にカバーをしていると、カバー内部の湿度が高まってさらに錆びやすくなることがあります。
もちろん雨の日にバイクにカバーをして、濡れないようにするのは錆び予防に有効です。
しかし晴れている日にはカバーを外し、乾燥させてあげたほうが錆び予防効果が高まります。
錆び防止策③:定期的に洗車をする
最後に、定期的に洗車をすることも錆び予防対策として行っておきたいところです。
最初に解説しましたが、洗車をすると錆びの原因となる砂埃や泥を取り除けます。
錆びるからと洗車を避けていると、反対に錆びを招いてしまうことがあります。
正しい方法で洗車をすればバイクが錆びることはありませんので、定期的に洗車を行って錆びを予防しましょう。
錆びるのを防ぐにはバイクの洗車を
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、バイクが洗車で錆びるのかどうかご理解いただけたと思います。
洗車をしてバイクが錆びることはありません。
しかし正しい洗車方法を知らずに行うと、錆びの原因となることがあるため正しく洗車してください。
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