バイクの「ワックス」と「コーティング」の違いとそれぞれの特徴
バイクに乗っている方に向けて、バイクの「ワックス」と「コーティング」の違いについて解説します。
洗車をした後にワックスをかけようとして、「どのワックスが良いのか?」と悩んだことはありませんか?
もしくは「ワックスとコーティングのどちらがいい?」「汚れがつきにくいのは?」と疑問に思われることもあるかもしれません。
そこで今回の記事では、バイクのワックスとコーティングの違いについて、メリット・デメリットも交えながら解説します。
参考にしていただければ、愛車をより美しく保つための方法がおわかりいただけるはずです。
バイクのワックスとコーティングの違いとは?
それではまず、バイクの「ワックス」と「コーティング」の違いについて見てみましょう。
ワックス | コーティング | |
成分 | 油による被膜 | ガラスや樹脂 |
光沢の強さ | 向上する | 強い光沢が出る |
汚れの防ぎやすさ | 効果がない | 防汚効果が高い |
塗膜劣化防止効果 | 効果がない | 劣化防止効果が高い |
効果持続 | 1~2週間 | 2か月~5年 |
価格相場 | 600~2,000円 | 30,000~140,000円 |
ワックスは油による皮膜をボディ表面に作り出します。
そのため光沢が出ますが、汚れを防いだり、塗膜の劣化を予防したりする効果はありません。
また持続が短いこともデメリットです。
しかしワックス自体は安価で手に入り、手軽に施工できるのがメリットでしょう。
それに対してコーティングは、ガラスや樹脂が主成分であるためワックスよりも強い光沢が出ます。
汚れを防いだり塗膜の劣化を防いだりする効果も高く、長いものであれば5年ほど効果が持続。
ただしプロに施工を依頼すれば、高額な費用が必要となります。
バイクに使用できるワックスについて
これからバイクにワックスを使用したいと思っているなら、基本的な知識を備えておくことが大切です。
ワックスのメリットやデメリット、種類などについて知っておけば、コーティングとどちらを選ぶべきか判断しやすくなります。
関連記事:バイク洗車後のワックスがけは必要?種類ごとの特徴からかけ方の基本
ワックスのメリット
まずはワックスのメリットから見ていきましょう。
【メリット】
- 手軽に使える
- 施工費用が安い
- 光沢が向上する
- 撥水効果が得られる
なんと言っても手軽に使えて、施工が安価であることがメリットです。
また施すことによって光沢が向上し、愛車が美しく見える効果が期待できるでしょう。
撥水効果が得られることにより、日常の雨や泥はねにも対処しやすくなるはずです。
ワックスのデメリット
続いてはワックスのデメリットについて解説します。
【デメリット】
- 紫外線で劣化しやすい
- 汚れがつきやすくなる
- ウォータースポットがつきやすくなる
- 効果の持続が短い
- 頻繁に塗らなければならない
- 樹脂パーツの劣化につながることがある
デメリットとしては、紫外線で劣化しやすいこと、かえって汚れがつきやすくなることがあることがあげられます。
ウォータースポットもノーワックスのときよりも付着しやすくなります。
また効果の持続が1~2週間と短く、頻繁な施工が必要です。
ワックスの塗り方によっては、樹脂パーツの劣化につながることがあり、未塗装部分に気を遣わなければなりません。
ワックスの種類
ワックスには主に次の4つの種類があります。
【ワックスの種類】
- 固形ワックス:固形のワックスで光沢が出やすい
- 液体ワックス:洗浄剤が含まれていて洗浄とワックスがけが同時にできる
- スプレーワックス:スプレーから出る泡を拭き取るだけでワックスがけが完了し手軽に使える
- クリームワックス:界面活性剤による汚れ落としができて光沢が出やすい
ワックスの種類によって使い勝手の良さも、仕上がりの雰囲気も変わります。
光沢を重視するのであれば固形ワックスやクリームワックスがおすすめ。
しかし手軽さを重視するなら、液体ワックスやスプレーワックスの方が合っているでしょう。
種類ごとの特徴を把握して、ご自身の理想に合った製品を選ぶようにしてください。
ワックスの使用方法
最後に、基本的なワックスの使用方法についてご紹介します。
【使用の手順】
- バイクの洗車をする
- 柔らかなタオルで水分を拭き取る
- 本体にワックスを付着させる
- スポンジで優しく塗り拡げる
- 柔らかな布で優しく拭き上げる
正しく洗車をしたら、水分を完全に拭いあげましょう。
ワックスのかけ方は種類により多少変わりますが、基本的に「塗り拡げて優しく拭き上げる」ようにして使います。
洗浄剤が含まれている製品であれば、洗車をせずにそのままワックスがけをしても良いでしょう。
基本的なワックスの使用方法として覚えておいてください。
関連記事:洗車でバイクは錆びる?錆びを防ぐための正しい洗い方とポイント
バイクに使用できるコーティングについて
それでは続いて、バイクに使用できるコーティングについて解説します。
コーティングのメリット
バイクのコーティングには、ワックスとは違い次のようなメリットがあります。
【メリット】
- 塗装の劣化を防げる
- 汚れを防ぐ効果がある
- 小キズを防ぎやすくなる
- 強い光沢が出て美しくなる
- 効果の持続が長い
- 洗車時間が短くなる
- ワックスを塗る必要がなくなる
コーティングをすると塗装の劣化を防げるだけでなく、汚れや小キズも防ぎやすくなります。
またワックスよりも強い光沢が出て、効果の持続が長いこともメリットのひとつ。
洗車が終わった後に毎回ワックスを塗る必要もなく、バイクのメンテナンスにかかる手間が軽減されるでしょう。
コーティングのデメリット
コーティングにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
【デメリット】
- 費用がかかる
しかしコーティングのデメリットと言えば、費用がかかることくらいです。
特に耐久力・品質ともに高いガラスコーティングの場合は、プロに依頼すると100,000円以上かかることも珍しくありません。
しかしワックスがけの手間がいらないこと、効果の持続が長いことを考えると、費用対効果が低いとは言えないはずです。
コーティングの種類
バイクのコーティングには、主に次の2種類があります。
【コーティングの種類】
- ガラスコーティング:効果の持続・耐久性・品質が高いけれど費用が高額になる
- ポリマーコーティング:ガラスコーティングに比べて耐久性や品質が劣るものの費用が安い
品質面を重視するのであれば、ガラスコーティングの方がおすすめです。
ただし費用をかけずにコーティングをしたい方であれば、ポリマーコーティングの方が満足度は高いかもしれません。
しかしポリマーコーティングは頻繁に施工し直さなければならないものです。
長期的な視点で考えると、ガラスコーティングの方がトータルコストは抑えられる可能性もあります。
コーティングの使用方法
コーティングは専門業者に施工してもらう方がおすすめですが、ご自身で行う場合は次のように実施しましょう。
【コーティングの使用方法】
- バイクの洗車をする
- 柔らかな布で水分を拭き取る
- コーティング剤をボディにつける
- 硬化するまで待つ
バイクのコーティング剤はワックスとは違い、拭き上げる必要がありません。
洗車したボディにつけて、硬化するまで待つだけです。
ただしガラスコーティングを個人で行うのは難易度が高いため、専門業者に依頼した方が仕上がりは美しくなるでしょう。
バイクのワックスとコーティングの違いを把握して
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、バイクのワックスとコーティングの違いについてご理解いただけたと思います。
バイクのワックスとコーティングは、どちらもボディに光沢を与えますが、それぞれに違いがあります。
どちらが良いか選択する際には、それぞれの特徴を把握しておかなければなりません。
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コーティングにも対応してもらえるため、愛車をキレイに保つためにぜひ参考にしてください。